ストレスフリー≠ストレスゼロ
「ストレスを無視して、鈍感になればいい」というものでもありません。
“ストレスへの受け止め方”を変えたことで、今までストレスと感じていたことが、ストレスじゃなくなるようになることです。
ストレスに感じることが減ってくれば、いちいちイライラせず、穏やかに生きられると思いませんか?
僕もストレスをゼロにすること・ストレスを感じないことを目指して、いろいろなことを学んできました。
でも、ストレスを一切感じず日常生活を送ることは、不可能なんじゃないかと思いました。
仕事をしたり、恋愛したり、子育てしたりしていると、ストレスは雨のように降ってきます。
しかし、そのストレスへの「反応の仕方」、「どう受け止め方」、「解釈の仕方」は人それぞれ違います。
道で転んだ時も、上手く受け身をとれれば、ケガはしません。
反対に、受け身を取れなければ、手首を骨折したり、腰を強く打ちつけたりしてしまうものです。
ストレスフリーに見える人たちは、受け身が上手い人たちです。
ストレスゼロは不可能でも、ストレスフリーは実現可能なんです。
ストレスがないこと。
精神的緊張や身体の不調がなく、穏やかであること。
僕が実現可能と言っているのは、2番目の意味のことです。
ストレスを自由自在に操れるようになると、極限までストレスレベルを下げられます。
そうなると、次のようなことが手に入ります。
・人間関係にわずらわされない
・自分に自信が持てる
・お金の節約にもなる
・小さなことに精神をすり減らさなくなる
ストレスから自由になることで、ストレス解消法を探す必要もなくなります。
この記事では、ストレス解消法には一切触れません。
ストレスフリーの状態を手に入れると、”わざわざ解消しなければいけないほどのストレス“を抱え込むことが無くなります。
この記事では、次のような内容をお伝えします。
・ストレスを抱えてしまう原因
・ストレスフリーな人の特徴
・ストレスフリーになりたい人が、知らないと損する6つの習慣
ストレスフリーになりたいから、根本部分を変えた
「ストレスフリーな人なんてこの世に存在するのか?」
こんな疑問を抱いたことが始まりでした。
「ストレスフリーな働き方をしたい。」
「人間関係でストレスを感じたくない。」
次第にこのような思いが強くなり、分野をとわず、いろんな本を読み漁りました。
ストレスなく、自分が好きな時間に起きて、好きな仕事をしているという人からお話も伺いました。
そこで気づいたことは、自分とストレスフリーの人たちとは、考え方が全然違うということでした。
毎日、イライラや不安に支配されていた頃の僕は、自分の責任で生きることが出来ていませんでした。
「会社が悪い」
「あいつが悪い」
「環境が悪い」
何かと、自分以外に責任を押し付け、自分を変えようなどと、考えもしませんでした。
『自分を変えれば、世界が変わる』
これは、決して大げさではないことを実感しています。
人は、それぞれが”生きてきた中で身につけた価値観”という色メガネをかけ、主観で世界を見ています。
ストレスフリーな人は、客観性も持っているんです。
例えば、あおり運転をされたとしましょう。
主観でしか物事をとらえられない人は、こう考えます。
ヒドイな!危ないだろ!行きたきゃ行けよ!赤信号で止まったら、降りて謝らせよう。
仮に謝ってもらえたとしても、後で思い返すとまたイライラします。
車から降りて行って、相手がかみついてきたらトラブルに自ら足を踏み入れることになってしまいます。
客観性がある人は、こう考えます。
お腹下してて、一刻も早くトイレのある場所に入りたくて急いでるのかな?急いでるなら、お先にどうぞ~。
ちょっとまぬけな理由をつけると、ストレスに感じずトラブルに巻き込まれることも回避できるわけです。思い返しても、ネタとして人に話せるので笑い話になってしまいます。
同じように働き、同じようにストレスを受けているはずなのに、ストレスを登山用リュックサックいっぱいに詰め込んでいる人と、ポケットに収まる程度しか持ってない人がいます。
両者の違いは、同じ物事に対する、”解釈の違いだけ“なんです。
ストレスフリーになりたい人は整体へ行き、ストレス解消したい人はマッサージへ行く
僕がよく思うこと。
それは、「身体のゆがみと心のゆがみって似てるな~」ってことです。
身体が歪めば、肩や腰など特定のところに負荷がかかってしまうので、痛くなりやすいんです。
そして痛いところをかばうことで、さらに身体がゆがんだり、別の場所が痛くなります。
毎日「肩こりツラいな~」と思って、マッサージに行きます。
一時的には楽になっても、1週間もすれば、また肩こりがヒドくなってきます。
マッサージは一時的には効果があります。
でも、根本的な原因である、身体のゆがみはノータッチなので、また同じ場所に負担がかかって痛くなります。
本当に肩こりを治したいと思うなら、整体に行って、身体のゆがみの”根本原因を治した方がいい“と思いませんか?
ストレスを抱えやすい心も同じです。
毎日不安やイライラばかりだった頃の僕は、『自分の物事に対する解釈を変えよう』なんて考えてもいませんでした。
「あの上司が変わってくれたら…」
「あいつ言葉がきついんだよな~、何とかならないかな…」
いつも、『周りが変わってくれること』ばかり期待していました。
本当は、自分に原因があるとも知らないで…。
自分の心を変えたり整えたりすることは、整体に行くのと同じで、”根本原因を治すこと”になります。
カラオケに行ったり、旅行にいったりして、一時的にはストレスを解消できたように思うでしょう。
しかし、根本原因は何一つ変わっていないので、しばらくしたらまたストレスをいっぱい貯め込んで発散しなければいけなくなります。
ストレスを感じてしまう5つの原因
人はこの4つが満たされると、幸せを感じると言われています。
「健康」「時間」「お金」「精神」
恋愛は、直接的にはお金以外の3つが満たされます。
恋愛が上手くいくことで仕事にやる気が出たり、向上心が生またり、責任感が強くなり、間接的にお金の部分も満たされていくんだと思います。
この4つは全て連動しています。
「心技体」という言葉が古くからスポーツの分野などで、大事にされていますよね。
「精神や心」を満たすことが、幸せに生きるためには必要不可欠だということが、おわかりいただけるんじゃないでしょうか。
心技体の3つも連動しています。
心を満たすことで、他にもいい影響を与えることが出来ます。
では、満たされない心を作ってしまう原因はなんでしょう?
支配
他人を自分の思い通りに動かそうとする。
そんな独裁者的な振る舞いをすることは、大きなストレスの原因です。
本当の独裁者なら、恐怖や罰で国民を思い通りに支配できます。
しかし、普段の人間関係は対等なはずです。
支配欲が強すぎると、人間関係が壊れます。
傲慢、人使いが荒い、命令口調、上から目線…。
いろいろな場面で支配欲が顔をのぞかせます。
他人をコントロールすることはできません。
「馬を水辺に連れていけても、水を飲ませることはできない」
ということわざがある通り、本人にその気がなければ強制しても無駄です。
「買ってきてよ!」
「祝ってよ!」
「やってくれてもいいじゃん!」
支配欲が強い人にありがちな言動です。
他人は変えられません。
変えられるのは、あくまでも自分だけです。
執着
行ってしまったことや、やってしまったことに、ずっと囚われて後悔する。
きっぱりとフラれたのにしつこく誘ってしまう。
過去への執着が強すぎると、現実を前に向かって歩く力が奪われます。
時間は流れているわけですから、後ろ歩きしているのと同じです。
やってしまったこと、言ってしまったことは変えられません。
変えられるとすれば、”これからどう挽回するか“ということだけです。
他の何かで挽回するか、二度と同じ失敗をしないように対策を考えることくらいしか出来ません。
過ぎ去ったことに心を奪われていても、何も変わらないのは、疑いようもありません。
嘘
これは、他人へのウソ・自分へのウソの両方です。
嘘を1つつくと、それを覆い隠す別のウソが必要になります。
自分へのウソも心を傷つけます。
「11時に行くと言ったのに、15分遅れてしまった。」
「朝7時に起きるつもりで、起きたら8時だった。」
自分にした約束を破ることで、自分に対して情けなく思ったり、罪悪感を感じたり、劣等感を感じたり、後悔したり。
こういうことを積み重ねることで、心は破綻していきます。
どんどん自分を信じれなくなって自信を失っていきます。
対処法としては、守れそうもない約束を自分としない事です。
大きな約束をして、果たせないくらいなら、当たり前と思える小さな約束をしてそれを守る方がいいんです。
自信は約束の大きさではなく、守った数に比例します。
他力本願
依存と言いかえてもイイかもしれません。
要は、誰かに頼ってばかりいるということです。
誰かに頼りっきりだと、自分が何も成長出来ていないので、1人で対処しろと言われてもアタフタしてしまいます。
基本的に1人でやるつもりで、分からないところは調べる。
調べても、分からないから近くにいる詳しそうな人に聞いてみる。
こうして自力をつけていくことで、自立していくことが重要です。
自力でぶつかってみることで、自分の今の力がわかります。
イケてるグループに属していると、自分もイケてるような錯覚に陥ります。
一流企業に就職したとたん、自分も一流になれたような気がしてしまいます。
人は、あるグループにいると、自分の本当の実力を勘違いしてしまうものです。
他人に依存していると、どうしても「誰かがやってくれるだろう」という思考が染み付いて、自分で問題に対処するという思考が抜け落ちてしまいます。
期待
支配欲や依存に似ているところもあります。
人が自分にしてくれることに過度に期待してしまうことは、トラブルを運んできます。
過度に期待することで、それが実行されなかった時のショックはかなり大きくなります。
「サプライズでプロポーズをして欲しい。」
「彼女は料理上手であって欲しい。」
「美人は、いびきをかかないで欲しい。」
過度な期待は、僕たちの脳みそをファンタジーの世界に連れて行ってくれます。
女性は、こうあって欲しいという期待が、彼女を作る上での足かせになっている場合もよくあります。
期待しすぎは落胆を生むだけです。
ストレスフリーな人の4つの特徴
物事のプラス面を見る
ストレスに強かったり、柔軟な心をもっている人は、物事のプラス面を見ています。
マイナス面が見えていないわけではありません。
マイナス面を考えるよりも、プラス面を見た方がいいと知っているんですね。
失敗した時も、”そこから何が学べるか“”何を改善すればいいか“ということに焦点を当てて、前に進もうとするわけです。
物事のプラス面を見る習慣が身につくと、人と接する時も自然と長所を見つけやすくなります。
そうすると、人間関係は良好になりますし、自然と好かれることも増えてきます。
プラス面を見てそれを相手に伝えることで、自分だけでなく他人にもいい影響を与えられるようになります。
相手を素直に褒められる人は、物事の良い面に注目している人です。
過去は2秒で忘れる
やってしまったことを過去にタイムスリップして、なかったことにはできません。
やってしまったことに落ち込んだり、悩むヒマがあるなら対策に全力を注ぎます。
悩んでもどうにもならないことと、自分次第で変えていけることの区別がしっかり出来ているので、無駄に悩むことはありません。
人が人を尊敬するのは、失敗に対してその人がどういう態度でのぞむかを見た時です。
失敗そのものには、結構寛容なところがあります。
変えられない過去よりも、これから変えていける未来に時間とエネルギーを使うことに集中しているのがストレスフリーな人です。
仕事以外にも大事なことがある
仕事と家の往復で、人生がつまらないと感じている人は多いんじゃないでしょうか。
僕自身も、目標もなく過ごしていた頃は、人生全体がどんより曇ってる感じでした。
仕事がつまらない→仕事で精神を消耗するので、エネルギー不足→休みの日も寝て過ごす
こんな負のループにハマっていました。
そこから、もっと自分のことを知ろうとしたり、楽しいと思えることに挑戦する過程で、”何となくこんな感じのことがやりたいのかな?”とぼんやり見えてきた感じです。
仕事以外にも”生きがい“みたいなものを持てると、仕事にも好影響が出ます。
ネガティブ発言は最小限
ネガティブ発言で一番影響を受けるのは、自分のメンタルです。
言霊という言葉があります。
僕は、スピリチュアルとかあまり信じていませんが、実感としてネガティブな発言は自分で自分のやる気を奪うようなものだと思っています。
それまでしんどくなかったのに、体温計で「37.3℃」という数字を見てから本当にしんどくなってきた、という経験が一度はあると思います。
「病は気から」というのも、あながち間違いではないんじゃないでしょうか。
ストレスフリーに生きている人を見ていると、
悪口・不平不満・批判などネガティブな言葉をわざと避けているようにも感じます。
自分の声を一番間近で聞いているのは、自分の耳です。
人間の脳は、主語がわからないという特徴があります。
多くの場合、「あいつはブサイクだ!」という発言をすると、「あいつは」という主語が自分に置き換わってしまうというのです。
そして、「自分は」という間違った認識をしたまま記憶されてしまう仕組みらしいのです。
怖くないですか?
ストレスフリーになりたい人が身につけたい6つの習慣
「断捨離」が流行った時期がありました。
断捨離して、ストレスが大幅に減ったという方も多数いらっしゃいます。
それは、物が減ったことで視覚情報が減ったということもあります。
一番の効果は、断捨離する過程で「捨てるもの残すものの選択に、頭を使ったかじゃないか」と考えています。
僕自身も断捨離をした結果、心や自分の考えを整理できるようになった気がします。
このパートは、ストレスフリーになりたい人が身につけたい6つの習慣を箇条書きにします。
1つ1つ自分とじっくり向き合いながら、読み進めて行ってください。
やめる
・自分でコントロールできないことで悩むのをやめる
・すべての人と分かりあおうとするのをやめる
・人との言い争いをやめる
・社会が用意したモノサシ(“常識的に””普通は”という考え)をやめる
・なんでもかんでも相手の期待に応えるのをやめる
捨てる
・「でも」「だって」などの、言い訳を捨てる
・疲れるだけの人間関係を捨てる
・偽りの自分を捨てる
・大きすぎる目標・人に決められた目標を捨てる
・人からの評価を捨てる
逃げる
・不機嫌な人から逃げる
・本当に辛い時は、逃げる
・否定的、批判的な人から逃げる
受け入れる
・全力を尽くした自分を受け入れる
・絶不調を受け入れる
・不安定を受け入れる
・矛盾を受け入れる
・出来ない自分を受け入れる
貫く
・理想の自分像を貫く
・笑顔を貫く
・健康的な生活リズムを貫く
・信念を貫く
・自分磨きを貫く
決める
・根拠があってもなくても、自分に自信を持つと決める
・「気乗りしない誘いは断る」と決める
・運命は自分で動かすと決める
・自分の可能性は自分で決める
参考書籍
ストレスフリーになりたいなら、自分を変化させるのが一番の近道
【ダーウィン(イギリスの自然科学者・進化論で有名)の名言】
最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できるものである。
【ジェームズ・スチュワート(アメリカの俳優)】
幸せな人生の秘訣とは、変化を喜んで受け入れること。
【葉祥明(絵本作家・画家・詩人)】
今の自分に疑問や不安を感じたら、それは変化しなさいという心の声です。
「現状維持=後退」
僕はそう考えています。
特に意識高い系でもないんですが、学校を卒業してからの勉強の方がはるかに大事だと思っています。
正直、学校卒業した時って、そんな大差ないと思うんですよ。
差が開くのは、学校卒業後、”その人がどう生きたのか”なんだと感じます。
時間は勝手に流れて、年齢は毎年1歳ずつ増えていくのに、脳みそや精神年齢が20歳でストップしていたら、人生がどんどん困難になるのは、簡単に想像できるんじゃないでしょうか。
「ストレスフリーになりたい」と感じたら、自分を変化させ、成長させる自己投資が一番の近道だと実感してます。
自分が一番幸せを感じる働き方は何か?
自分が死ぬときに良い人生だったなって思える人生はどんな人生だろうか?
自分がずっと一緒にいたい人ってどんな人かな?
こんなことを考えながら、自分にとってのベストポジションをこの世の中に見つけられればいいなと思っています。