ある調査によると日本人の72.5%が「自分はダメな人間だと思う」という自己評価をしています。
自己肯定感が低いのにプライドが高いせいで、人間関係が全くうまくいかない。
会話力もなく、社会性も友達もほぼゼロ。
仕事も嫌で、生きるのすら嫌になる。
引きこもりで興味のあることも少ないし、人生が楽しくないけど、どうしたらいい?
社会人1年目だった頃の僕は、こんな風に思っていました。
やりたい仕事もなく、なんとなく就職。
目標なく、会社と家(当時は会社の寮)の往復。
生きる気力を失いかけていた僕は、仕事も恋愛もうまくいきませんでした。
友達関係も広く交流できる人たちに憧れていました。
そんな人たちへの嫉妬、自分に対する劣等感が凄かったんです。
そこで諦められなかったんです。
そんな自分が嫌すぎて、何としてでも自分を変えてやるという思いで、自己啓発・心理学・脳科学・恋愛本などを読み漁りました。
なんとか、この最悪の状況から抜け出すために。
いろいろな自分を変える方法を学びました。
その中で共通していたのは、自分らしく生きるためには”自分を知れ“ということでした。
ストレングスファインダー、ウェルスダイナミクス、適職診断、性格診断、動物占いなど自分を知るためにありとあらゆる方法を試しました。
出る結果はいつも、「芸術家肌」「学者肌」みたいなことでした。
でも、絵を褒められたこともないし、特別勉強ができたわけでもないので、意味がわかりませんでした。
その後、色々な事を知っていくうちに、自分が少しずつ変わってきていることに気づきました。
そして、1つの結論に達しました。
「他人と比べる生き方は苦しみを産む」と。
自分の強みと弱みや自分の得意・不得意を明確にする。
強みや得意だけに集中して、「他人と比べない生き方」をした方が、自分の満足度も高いことを実感しています。
他人と比べない生き方をすることで、自分の弱みや短所をしっかりと受け入れられ、健全な自己肯定感を持てるようになれました。
年下の人にも子供に対しても、謙虚に学ぶ姿勢を持つことで高かったプライドはどこかに影をひそめました。
今の僕は、友達関係も広く交流できる人たちに尊敬はあっても、自分も同じようになろうとは思いません。
嫉妬や劣等感は”ほぼゼロ”になりました。
自己肯定感が低いのにプライドが高かった僕は、自分を深く知ったことで変われた!
自己肯定感が低かった頃の僕は、あまりにもたくさんのことを知らなさすぎました。
知らないくせに人からの指摘に弱く、何も知らない自分がバレるのが怖い。
そんな自分を必死に守ろうと、プライドだけは高い状態でした。
知らないは知らないと言える。
間違いを指摘されたら、素直に受け入れ改善しようとする。
これが健全な自己肯定感を持った大人の生きる姿勢なんだと思います。
自己肯定感が低いのにプライドだけ高い頃の僕は、とにかくひねくれていて見栄っ張りでした。
嫌われる勇気で一躍有名になったアドラーは
「すべての悩みは対人関係である」
と言っています。
心理カウンセラーで多くの本を出版されている大嶋信頼さんは、
「悩みの根底にあるのは、自己肯定感」
とおっしゃっています。
自己肯定感が低いと、人間関係がうまくいかない。
人間関係がうまくいかないと、仕事や恋愛を含めた人生全体がうまくいかないのはこのためです。
自己肯定感が低くてプライドが高いと、人間関係が上手くいかないのは、次のような理由があります。
・自己愛が強くナルシストになってしまう
・自分を大きく見せようとして自慢話が多くなったり、見栄を張ってしまう
・妙に負けず嫌いで、なんでも張り合おうとする
・すぐ自分を卑下したり、人に対しても否定的な見方をしてしまう
「できないものはできない」、「知らないものは知らない」、自分に素直になれることが自己肯定感を高める第一歩です。
健全な自己肯定感を持つ人は、「今はできない」と認めた上で、「出来るようになるには?」と考えます。
「知らない」ことを認めた上で、「教えて下さい」と言えます。
「知るために学ぼう」と前に進む努力が出来るようになります。
自分を深く知ることで、隣の芝生が青くなくなる
僕は、友達関係も広く交流できる人たちに憧れながらも、1人の時間が好きで集団が苦手でした。
会話力を向上させたおかげで、恋愛などの1対1の人間関係にあまり悩まなくなりましたが、やっぱり集団は苦手でした。
自分のことを「社会性のない、友達の少ないダメな奴」だと間違った認識をしていました。
でも、違ったようです。
生まれ持った「内向型」という気質が、一人の方が心地よく、集団を居心地が悪いと感じると知ったことで肩の荷が下りた感じでした。
「自分のことを多くの友達を必要としない人間」だと知ったことで、無理に広く交流しようとしなくなりました。
これまでは、自分じゃない誰かになろうとして、自分を苦しめていたんだと気づいたんです。
自己肯定感が低いのにプライドが高い原因
自己肯定感が低いのに、プライドが高い原因として、考えられるのが「承認欲求が強すぎる」ことです。
すでにご存じだと思いますが、話を進める上で「自己肯定感」「プライド」「承認欲求」それぞれの定義をはっきりさせておきます。
自己肯定感とは・・・自分のいいところも悪いところもすべて受け入れている
プライド・・・・・・うぬぼれ、高慢、思い上がり、自慢
※Prideには自尊心・誇りといった意味も含まれますが、ここではネガティブな方の意味を取ります
承認欲求・・・・・・他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい欲求
自己肯定感が低いと、承認欲求の「自分を価値ある存在として認めたい」という欲求が満たされません。
そうすると、「他者から認められたい」という欲求が強くなり、自慢したり人を見下すことで自分を認めさせようとします。
しかし、これは他者から見れば”とても面倒な存在”になります。
目の前の人が、出来ないことを出来るかのように振舞ったり、知らないことを知っているような口ぶりだったりしたらその人と仲良くなりたいと思うでしょうか?
本当の自分を隠して見栄を張るばっかりに、無意識のうちに”嘘つき“だと思われているかもしれません。
これが、自己肯定感が低いのにプライドが高いと、人間関係がこじれる仕組みです。
認められるために、どんどん深みにはまっていくんです。
どんどん信頼を無くしていくとも知らないで…。
自分の特性を明確にし、強みを活かす
僕の場合、「たとえ楽しいことでも、外で何かしたあとは、一人で心を休める時間が必要」という欠点があります。
夜の7時から友達の家で飲んで盛り上がり、11時に帰ってきたとしても、すぐには眠れません。
最低30分ぐらいは、1人で考えたり本を読んで心を落ち着かせないと何か物足りない感じがして、心がムズムズして眠れません。
僕は、「自分には1日の中でも、1人で過ごす時間が必要だ」と思っているので、たとえ楽しいパーティーであっても早めに切り上げて、自分1人の時間を作ります。
しかし、僕がこう思っていたらどうでしょう?
「帰るにはまだ早いかな?一番始めに帰ったら、付き合いの悪い奴だと思われないかな?」
昔は人にどう思われるかばかり気にして、自分の本音など無視していました。
その結果、心が病みました。
自分の本音で生きているうちに気づいたことは、『誘われたのに断ったり、自分の思いに正直に単独行動しているくらいで嫌われることはない』ということです。
僕が今も自分の特性を無視して、周りと広く交流できる人になろうとしていたら、今も苦しい状況は変わらなかったと思います。
“1人の時間が好き”という自分の気持ちに素直になることで、僕は1人の時間に読書したりして、自分をレベルアップしていけます。
そうしてレベルアップした自分でまた人に会うので、相手の役に立てることも増えてくるのかなと思っています。
もしかしたら、あなたも僕と同じ内向型の人間かもしれません。
周りを見て、自分も同じになりたいと憧れを抱き、「自分じゃない誰か」になろうとして苦しんでいるのかもしれません。
視野を広げることで、謙虚さを手に入れる
僕は、20歳までは漫画しか読んだことがありませんでした。
自己肯定感が低いのにプライドが高いせいで、人間関係が全くうまくいかない。
会話力もなく、社会性も友達もほぼゼロ。
仕事も嫌で、生きるのすら嫌になる。
引きこもりで興味のあることも少ないし、人生が楽しくないけど、どうしたらいい?
20歳で就職してから、このような悩みをどうしたら解決できるのかと、狂ったように本やネットの情報をあさり始めました。
25歳の頃に、「大学生で月収100万円達成しました!」みたいな人に出会ったり、「海外の銀行の金利だけで生活できるレベルです」というような人がいたり。
「仕事をやめて、人脈もないのにアメリカに行って学び、今は独立して事業やってます。」
みたいな人がいたり、80歳のおじいさんがまだ夢を持って仕事をしていたり。
世の中を知れば知るほど、
「自分はどんだけ狭い価値観で、世の中を見ていたんだろう。」
と気づかされます。
本や出会う人全ての人を教師と思えた時、とても謙虚な気持ちになれました。
嫌いな人は反面教師にすれば、そこから「やらない方がいいこと」を学べます。
自分よりスゴイ年下に会った時も、素直に「凄い」と思い、「何か盗もう・学べることはないか?」と考えることで、出会う人全員から学べるので、”無駄な出会いなんてないんだ“ということが実感出来ました。
そうやって学んでいるうちに、それまで持っていた不安や怒り、嫉妬や劣等感といった負の感情が少なくなっていました。
日々わきあがってくる不安やイライラは知らないことが原因だったんだと知りました。
「自己肯定感が低い・プライドが高い」を「自己肯定感が高い・プライドが低い」に逆転させるには?
自己肯定感とは・・・自分のいいところも悪いところもすべて受け入れている
プライド・・・・・・うぬぼれ、高慢、思い上がり、自慢
※Prideには自尊心・誇りといった意味も含まれますが、ここではネガティブな方の意味を取ります
承認欲求・・・・・・他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい欲求
承認欲求は「自分を認める」「他者から認められる」という2つの要素で出来ています。
自己肯定感は、良いところも悪いところも受け入れることです。
失敗する自分・忘れてしまう自分・3日坊主の自分など、目を覆いたくなるような部分も自分の一部なんだと「自分を認めること」で、自己肯定感は健全な状態に戻ります。
自分を認められることで、「人に負ける部分があってもいい」と腑に落ちるので、妙な負けず嫌いが顔を出さなくなります。
結果的にプライドは下がり、人から好かれるような人柄を手に入れ、人間関係も良好になります。
自分のことを受け入れられるようになって初めて、自分と人の違う部分を受け入れられるようになるので、人間関係のトラブルを起こしにくくなります。
仕組みとしてはこうです。
自分を認める→他者から認められる必要がなくなる→自己肯定感は自然と上がる→必然的にプライドは下がる
承認欲求は2つの要素が天秤になっています。
自己肯定感とプライドも天秤の関係です。
どちらか一方が重くなれば、傾きます。
「自己肯定感が高い」っていうのは、究極の自己満足の状態です。
もちろん社会のルールに反したり、ただのわがままではいけないので、自分を高める努力は必要になります。
自分の中で正しいことが出来ているので、他者の評価を気にせず、自己完結できるんです。
あなたは、自己肯定感を高める第一段階はすでにクリアしています。
最後に、まとめとして紹介する自己肯定感を高める方法の第一段階が「知る」ということだからです。
自己肯定感を高める方法
出所は仏教や禅らしいのですが、
知覚動考
という言葉をご存じですか?
これはあのGACKTさんもこの言葉を大事にしていらっしゃって”とにかく動け!”と著書の中でもおっしゃっています。
僕がこの言葉を知ったのは、ある起業家のお話の中でした。
これは、物事を成し遂げる法則的なことを四字熟語にしたものです。
1.知る
2.覚える
3.動く
4.考える
この順番でやる人が上手くいく人です。
しかし、ほとんどの人は3と4が逆になってしまいます。
動く前に「上手くいくかな~」と考えて、動けなくなってしまうんです。
僕もその傾向がモロにあるので、常に意識しています。
まあ、始めから上手くいくのは天才だけです。
自分のことを凡人だと自覚できていれば、上手くいかなかったら、上手くいくやり方を探して、もう一回トライするしか選択肢はありません。
知覚動考は、音読みすれば知る(とも)覚(かく)動(うご)考(こう)。
「ともかく動こう!」
というメッセージにもなっているんです。
これは、自己肯定感を高める以外にも、あなたがこれから何かをしようとする時に必ず役に立つ考え方だと思いますので、覚えておいて損は無いです。
さて、話を本題に戻しましょう。
知る
自己肯定感が低いからというわけじゃないと思いますが、自分自身と向き合うことは面倒な作業なので、避けてしまいがちです。
しかし、自分自身と向き合わないと、「自分らしさ」がわからなくなってしまいます。
厚生労働省の調査で、
「自分の強みや弱みを聞かれても、全くわからない」という質問に82%がYESと答えています。
「やりたいことがある人が、うらやましいと思うことがある」には91%がYESと答えています。
自分と向き合えば、絶対やりたいことが見つかるかはわかりませんが、自分自身と向き合わないとやりたいことが見つかることもありません。
特に、自分の欠点などに向き合うことはとても勇気がいることです。
今、あなたはこの段階にいるだけでも素晴らしいんです。
理論的に落とし込む
理論ではなく、感覚的に「信じれば叶います」みたいに言われて、動ける人はこの記事を読んでいないと思います。
だから理論として、
「なぜ自分の良いところも悪いところも受け入れないといけないのか?」とか、
「自己肯定感が低いとなぜ人間関係が上手くいかないのか?」などの
理論をわかっていた方が、ご自身が納得しやすいと思います。
ただやみくもに、「絶対できる!絶対できる!絶対できる!」と連呼するよりも、仕組みを知り科学的な根拠にもとづいたやり方の方が、実践しやすいと思います。
自分を認める→他者から認められる必要がなくなる→自己肯定感は自然と上がる→必然的にプライドは下がる
自己肯定感を高めたいと思った時に、周りの否定的・批判的な人、不平不満が多い人からは極力離れた方がいいです。
コチラの記事にも書きましたが、批判的な負のオーラを持つ人は、あなたの時間や体力(エネルギー)を吸い尽くしてきます。
実践する
僕がいろいろな情報に触れて実践してきた方法があります。
・自分が普段使っている言葉を見直し、意識的に肯定的な言葉を使う
褒められたら「そんなことないですよ…」より「ありがとうございます。」
小さなミスや間違いを指摘されたら「そんなことで…」より「ご指摘ありがとうございます。」
・小さな達成感を日常生活の中に入れる
「明日は、午前中に洗濯しよう」と決めたら、その通りにやる
「今日は本を最低1ページは読もう!」と決めて、その通りにやる
コツは、バカバカしいと思えるくらい小さな約束を自分にして、必ず守ることです。
いきなり、大きな約束をして、達成できない・後回しにしてしまうことがないように!
・他人の評価より、自分の感情に従う
合コンに誘われたけど、気が乗らなったら、断ってOK!
Aさんが忙しそうに仕事してるけど、今日は早く帰って家でやりたいことがあるなら、「お先に失礼します!」でOK!
少しだけ手伝ってから帰るor次の日「ゴメンね。」と謝罪してもOK!
修正する
何でもうまくいく人はこの世に1人もいないでしょう。
上手くいかなかったら、
「なんでこんなことも出来ないんだろう」
「こんなに失敗するなんて、やっぱり自分はダメだな…」
と思うのではなく、
「何が原因だったんだろう?」
「次はどうやったら上手くいくかな?」
と考え、前に進みましょう。
前に進んでいる限り、スピードは遅くても目的地には着きます。
転んでも、起き上がれば何の問題もありません。
健全な自己肯定感を持てれば、今までのこじれた人間関係や、どうしても依存的になってしまう恋愛から脱却できます。
上記の方法を自分でやる自信がないという場合には、人の助けを借りるのもアリです。
励ましてくれる人がいた方が、何事も続きやすいのは事実です。
そして、困った時にすぐ相談できる人がいるというのも心強いですよね。
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