社会人として勉強するために読書をしようと思うのですが、オススメ本はありますか?
社会人になっても勉強をしたいのですが、独学でまず何を基準にどこからどうやって勉強すればいいかわかりません。
まず、社会人になってからも勉強したいという知識欲を持ち続けていることが素晴らしいですね。
ほとんどの人は、社会人になったとたん勉強をやめてしまいます。
逆に僕は、社会人になってから勉強(読書)を始めました。
20歳から始めて今35歳になりました。
そして、確実に言えることは社会人になってからも勉強していると、着実に人生はいい方向に動き始めるということです。
逆に勉強していない人と人生がハードモードになってしまうということです。
☑なぜ社会人になってからも勉強した方がいいのか?
☑社会人が勉強すると、人生がイージーモードに変わる5つの分野
なぜ社会人になってからも勉強した方がいいのか?
リクルートワークス研究所が2018年に行った調査では、自分の意志で”仕事に関わる知識や技術の向上のための取り組みをした“という人は、全体の33%しかいなかったそうです。
文化庁が2019年に発表した世論調査では、1ヶ月に全く本を読まない人が47%という結果でした。月に2冊以下が38%でした。
両者を合わせると、85%の人が月2冊以下(2週間に1冊)ということになります。
月3冊以上本を読む人は15%しかいません。
この2つの調査から分かることは、社会人になってから自分の意志で勉強して月3冊以上読書すれば、日本全国の社会人の中で簡単に上位15%に入れるということです。
だから1週間1冊の読書をするだけで、着実に人生は変わり始めます。
他にこんな調査もあります。
・年収800万以上・・・・・・平均2,910円
・年収400~800万円・・・平均2,557円
・年収400万円未満・・・・・平均1,914円
年収800万円以上の人は、年収400万円未満の人の1.52倍読書量が多いことになります。
この結果を見ても分かるとおり、読書量に比例して年収も上がる傾向にあるということです。
読書量が増えると、当然知識量が増えます。
知識量が増えると、今まで共通の話題がなくてコミュニケーションを取りづらかった人とコミュニケーションを取れます。
視野も広がるため、今までの仕事のやり方をより効率的にすることも出来て、同じ時間で多くの仕事をこなせるようにもなります。
そうなることで、キャリアアップや昇給・昇進のチャンスに恵まれるんだと思います。
読書量が増えて、視野が広がることでいろいろな立場の人の考え方や価値観に触れるので、例え自分と全く意見が違う人でも理解できるようになります。
そうするとメンタルに柔軟性が出てくるので、これまでイライラしていたこともサラッと受け流せたり、受け入れることが出来ます。
いつもイライラ・バタバタしている人より、いつも余裕があったり穏やかな人の方が話しかけやすいですよね?
そうして数多くのチャンスが回ってきたり、知らず知らずのうちに人に好かれる性格になっていたりするものです。
読書量が増えることは、収入アップだけではなく、人間性の向上やメンタルの安定にも効果的なんです。
読書量に比例して、社内・友人同士・社会全体から見てもあなたはどんどん貴重な存在になれるわけです。
関連記事:貧乏脱出のための自己投資のはずが、もっと貧乏に陥る人の5つの特徴
社会人が勉強すると、人生がイージーモードに変わる5つの分野
では何から勉強すればいいんでしょうか?
この類の質問をうけた時の僕の答えはこうです。
「あなたが興味のある分野から始めて下さい。」
投げやりな感じがしますか?
僕が20歳から15年間、毎日欠かさず本を読んできた実感としては、興味のない分野を勉強してもやる気なんて湧きません。
興味のあることだから主体的に学べますし、意志の力やモチベーションに頼ることなく続けられます。
今興味のないことでも、知識の幅が広がってくれば興味を持ち始めることもあります。
だから、興味のある分野から勉強することをオススメします。
それだけでは、無責任な感じがするのでこれから生きていく上で欠かせない分野に絞って、僕がおすすめする本を紹介します。
生き方・働き方・お金・身体・メンタルの5つの分野のおすすめ本を厳選して数冊ずつご紹介します。
生き方
こちらもお気に入りの本。
「自助論」と同著者の”いかに自分を高めることが大事か“を教えてくれる一冊です。
こちらは著者自身が『物を少なくしたことで、豊かさを取り戻した』という体験がつづられています。
僕自身も数年前に断捨離をして、「物は一時的な満足感は運んできてくれるけど、持続的な豊かさは運んできてくれない」ことを実感しました。
僕は、モノは最小限にして、自分の脳ミソにお金を使いたい派です。
Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
「今さら礼儀正しさ?」
と思うかもしれません。
でも、あいさつや笑顔など、小学生でも出来ることをするだけで印象が良くなるのに、意識的に出来ている人ってあなたの周りに何人いますか?
好感度が高い人が高いだけで生きやすくなるし、チャンスも広がります。
「礼儀正しさを甘く見ていたな」と気づかせてくれた一冊です。
働き方
毎日こんなことばかり考えて悶々とする日々を過ごしていました。
著者はコーチングを専門にしている方です。
コーチングは、答えを出すより本人に考える材料を与えて答えに導くことを重視します。
この本がバシッと答えをくれる訳じゃないですけど、確実にヒントはくれます。
エッセンシャル思考は、最小の時間で最大の成果を求める人にピッタリの本です。
「99%は捨ててもいいんだ。」という勇気もくれるし、一つのことに集中する方がどれほど効率的かを教えてくれます。
これからあなたは転職するかもしれないし、資格取得を目指すかもしれないし、独立するかもしれません。
突然会社をクビになることは少ないかもしれませんが、働く上で知っておいたら絶対にプラスになる3冊を紹介させて頂きました。
お金
これは、本田健さんのベストセラーで超有名本です。
お金の価値観や使い方、お金が持つ性質など学校では教えてくれない内容満載です。
僕が一番始めに出会った自己啓発的な内容で、中身も対話形式でとても読みやすいです。
続いても僕の大好きな本田健さんの本です。
「ユダヤ人大富豪の教え」の続編で、今度はスイス人銀行家。
大金持ちのお金の専門家が、”お金をどういう風に見ているのか”がとってもわかりやすい内容です。
今の自分のお金に対する価値観と全然違うことにビックリしますよ。
僕はコレを読んで、自分がなんでお金に縁がなかったか納得しました(笑)
これはきっと一番現実的な本です。
一人暮らしは特に家計管理できないと、気づいたら地獄のような20代を過ごしてしまいます。
著者の本業は、借金体質を貯金体質に改善させる家計再生コンサルタント。
この先お金に苦労したくなければ必読です。
日本人は世界的に見て、お金の知識(ファイナンシャルリテラシー)が乏しいと言われています。
税金や保険など生活に身近なところから、資産運用など今は縁がないかもしれませんが、お金の知識がある人はきっとその職業についている人だけでしょう。
お金は死ぬまで付き合っていく存在です。
お金のことに詳しくなっておいて、損はありません。
お金のことに無頓着だと損しかありません(体験談)。
身体
超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由
「自殺する前に筋肉を殺そう!」
「手首の代わりに筋繊維をカットしろ」
「金や人よりも筋肉を信じる者は救われる」
など、筋トレが人生に与えてくれる効果だけでなく、ユーモアも学べてしまう一石二鳥の一冊。
著者のTestosteroneさんは、今やTwitterのフォロワー数100万人を超えるバケモノです(笑)
ユーモアたっぷりで笑えるだけでなく、理論の部分は早稲田大学大学院で最新のスポーツ科学を研究している久保孝史が担当しているのでしっかりと科学的根拠も記されています。
面白過ぎて一気読みしてしまいました。
プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ
「ジムに行くほど、本格的にやりたいわけじゃない」
「ジムにお金はかけたくない!」
「自宅で空いた時間で、細マッチョになりたい!」
僕と同じような思考なら、この本がオススメです。
家で出来て、しかも出費はこの本代だけというコスパ最強の自重トレーニング法が紹介されています。
僕も1日10分のお手軽トレーニングで体脂肪10%前後をキープしています。
「ウォーキングはうつに効く」
「体を動かすのは健康にいい」
など、聞いたことはあるけど「なぜ?」と聞かれて答えられますか?
しかも運動は、身体だけじゃなく脳にも良いんです。
社会人になっても勉強しようという、向上心の強いあなたにぴったりの1冊です。
メンタル
嫌われる勇気の続編です。
アドラー心理学の考え方は、後輩育成や子育てにもかなり使えます。
この本で僕が衝撃的だったのは、
「叱ってはいけない、褒めてもいけない」
ということです。
叱ったらやる気を失わせそうだから、”叱ってはいけない”っていうのは理解できるけど…。
「褒めたらやる気になってくれるんじゃないの?」と思っていましたが、実は褒めることにもデメリットがあるんです。
脳科学で自分を変える! 自己肯定感が高まる脳の使い方 / 中野信子
僕は、心理学や脳科学にも興味があって結構な数の本を読んできたと思います。
この本はコンビニでたまたま買った本ですが、かなり読みやすくてわかりやすい。
しかも、心もスッとラクになるような優しく包んでくれるような内容です。
著者は、脳科学者の中野信子さんなのでもちろん脳科学に基づく見解になっています。
自律神経を整える名医の習慣 「本来のあなた」になるための、「黄金のルール」。
こちらもコンビニで買った本ですが、良かったですね。
8つの習慣が紹介されていて、人生という荒波をストレスを極力減らし、上手に生きていく処世術のような内容です。
順天堂大学医学部教授による、自分の調子を整えるための1冊です。
まとめ
生きていく上で、自分の軸や信念を持っていると、流行りや他人の意見に流され過ぎないようになります。
読書や勉強で知識を蓄えているだけでは、正直何も変わりません。
行動に移してナンボです。
ドラクエでいうと、着実にレベルを上げて武器を買いそろえ今まで苦戦していた敵がザコに変わってくるイメージです。
勉強しない人は、きっと人生がハードモードだったり、複雑に感じてしまいます。
社会人になってからも、自分の無知を自覚し勉強出来る人は、歳を重ねるごとに同世代とどんどん差を広げることになります。
そうなると、人生がどんどんイージーモードに変わっていくんだと思います。
何か行動を起こす時のコツは、「小さく始めること」です。
思いきりすぎて、大きな損失を食らうと次の挑戦が出来なくなります。
先ほど紹介した僕のバイブル『自助論』でも、自力を上げる大切さに触れられています。
今現在「何か変えたいな」と思って興味があるものがあれば、始めは独学で無料の教材や動画から学んでみるのがオススメです。
やり続けて、”どうしても”って時にはいいモノを買い足せばいいんです。
始めは最低限必要なものでスタートすれば、仮にうまくいかなったとしてもすぐに方向転換できます。