・精神的に強い人
・何を言われても堂々としている
・思ったことが言える
・失敗を引きずらない
・嫌われることを怖がらない
僕も20代前半の頃は、人の目ばかり気にして、家に帰っても人間関係のことばかり考えて、人に気を遣ってばかりで、毎日ヘトヘトに疲れていました。
「もっと鈍感になりたい…」
そんな事も思いました。
「精神的に強くなるにはどうしたら良いんだろう?」
そんなことを考えて心理学・ビジネス書・自己啓発の本などを読み漁りました。
僕は今でも精神的に強くなったとは思いませんが、色々な先人の知恵や考え方を学ぶ中で、”しなやかさ“が身についたから、物事をいろいろな方向から考えられるようになった結果、ストレスが激減したんだと思います。
精神的な「強さ」より「しなやかさ」を重視する理由
「精神的に強くなりたい」
今のストレス社会を生きていく上で、誰もが持つ願望じゃないでしょうか。
僕も、いろいろ試行錯誤を繰り返しましたが、強くなったという自覚はありません。
しかし、周りの人がストレスに感じていても、僕はストレスを感じないことが増えました。
僕は”強さ”より”しなやかさ”の方が大事だと考えています。
心理学に「リフレーミング」という手法があります。
これは、言い換えによって「一見悪いものを良いものに変換する」というものです。
失敗した→学びの機会になった
忙しい→充実している
疲れた→頑張った
嫌い→自分好みじゃない
気難しい→自分軸を持っている
テキトー→小さなことを気にしない
すぐクヨクヨする→感受性が豊か
集中力がない・3日坊主→好奇心旺盛
物事には、良い面と悪い面の両方が必ずあります。
僕達は、出来事そのものを体験しているんじゃなく、出来事の解釈を体験しています。
そして、この解釈は人それぞれ違います。
ネガティブ思考の人は、ネガティブな解釈をして、ネガティブな体験をします。
ポジティブ思考の人は、ポジティブな解釈をして、ポジティブな体験をします。
僕達が日々体験していることって、このくらいシンプルなんですね。
だから、ある人は「不運な事ばかり続く」と感じるのに、またある人は「ラッキーばかり続く」という現象が起きます。
「幸せ」と「不幸せ」は自分で選べます。
自分の解釈次第で、良い出来事にも悪い出来事にも出来てしまうんですね。
このことに気づけた時から、僕の人生は暗く長いトンネルから、パッと光が差したように明るくなりました。
“強い”だけだと折れるが”しなやか”なら折れない
瓦割りを想像してみて下さい。
あれって普段は、「凄いな~」と思いますが、なんで割れると思います?
「硬くて強い」からですよね?
あれが瓦じゃなくてゴムなら”バイ~ン”ってなるだけです(笑)
「強い」って意外と弱いんですよ。
マンションや家も強い地震が来ても壊れないように、「ビクともしません!」って設計じゃなくて、揺れを吸収するように作られています。
このように「強い」だけだと「モロさ」も持ち合わせてしまっているんですね。
精神的に強いと言われる人はしなやかさも持ち合わせている
精神的に強い人と周りから言われる人が、
「何を言われても堂々としている」と感じるのは、自分の意見に自信を持っているのと同時に、「相手には相手の考えがある」と理解しているから。
「思ったことが言える」と感じるのは、自分の信念があるのと同時に、「失敗した時の責任」を自分で負えるから。
「失敗を引きずらない」と感じるのは、間違いを認める潔さと同時に、「過去には戻れない」ことを理解して、次に備えることに頭を切り替えているから。
「嫌われることを怖がらない」と感じるのは、自分の想いを大切にしているのと同時に、「100%全員に好かれる人はいない」ことを理解しているから。
僕達がコントロールできるのは、あくまで「自分だけ」です。
他人の考えや行動をコントロールしようとした瞬間に、「不平や不満」「怒り」「嫉妬」「妬み」「恨み」といった負の感情が沸き上がります。
これらをコントロールしなくなった時から、精神的にしなやかでいられます。
強さは弱さを隠すためのものでもある
一見強く見える人でも、本当は弱さを隠すために強がっている人もいます。
典型的な例が、「自慢する人」。
自分の弱さを隠すために、「自分がいかに凄い存在か」を自ら証明しようとします。
本当に精神的に強い人はそんなことをする必要がありません。
他人の評価ではなく、自分の評価で生きているので、他人がどう思うかは二の次なんです。
他人に良く思われようという思いが少ないので、苦手なものは苦手、出来ない事は出来ないと素直に自分の弱い部分も認めているので、ありのままの自分でいられます。
そのありのままの自分で勝負してダメなら、もっと自分を向上させようと努力します。
しかし、弱さを隠すために強く見せると、自分に正直に生きられなくなってしいますし、そんな偽っている自分がいつバレてしまうかと、ビクビクしながら人と接しなければいけません。
弱いままでもいい
無理に強くなろうとするよりも、自分の弱さを認められる人の方が本当は強いと僕は考えています。
だから、強くなるための第一歩は、弱さを認めること。
「弱くても勝てます。」っていうドラマもあるし、勝負事やビジネスの世界では「弱者の戦略」っていう戦い方も実際にあります。
「弱かったらダメ」という思考にとらわれないようにすることが大事なんですね。
一般的に「○○だからダメ」と決めつけるような言葉に疑問を持つことです。
僕達は、「物事の解釈を体験している」んです。
物事には、必ず良い面と悪い面の両面があります。
僕の知り合いの男性は、自分の身長が155cmしかないことに悩んでいました。
日本人男性の平均身長は170cm超なので、一般的にはかなり低いです。
ある日、友達に相談したところこんなことを言われて、コンプレックスがコンプレックスじゃなくなったと言っていました。
「くだらない!大きくなってどうする?お前には人をくつろがせる才能があるんだ。」
自分が短所だと思っていることでも、人から見れば長所に変わることもあります。
これは、前述した「リフレーミング」でもあります。
精神を強くしたいなら、しなやかな言葉選びから
「人生はその人がどんな言葉を持っているかで決まる」
と言っても過言ではありません。
その人が普段使っている言葉を聞けば、ある程度の性格がわかります。
それに、人間は1日に60,000回も思考していると言われています。
普段、自分にどんな言葉をかけているのか?
そのほとんどが、ネガティブなものであれば気分が暗くなって当然だと思いませんか?
意識的に、自分にポジティブな言葉をかけるようにすれば、前向きな考えに自分をコントロール出来るようになります。
でも、ネガティブな思考から抜け出すためには、誰かに定期的にポジティブな言葉をかけてもらう必要があります。
そんな言葉をかけてくれる人が近くにいますか?
僕はいませんでした。
だから本を読んで、最初は無理やりポジティブになっていました。
それが気づいた時にはネガティブな考えが沸き上がっても、自分でポジティブに変換できるようになっていました。
問題は、僕のやり方だと”時間がかかりすぎる“点です。
その問題を解決し、もっと簡単にネガティブな思考を脱却出来るようにしたのが自己肯定感向上トレーニングです。
この方法だと僕のように何年間もかける必要はありません。