物を減らす最大のメリットは、部屋が片付いてキレイになったり、掃除しやすくなること”じゃない”って知っていましたか?
使わないものが多く、部屋がゴチャゴチャしている。
片付けが出来ない、掃除ができないという悩みを解決するには、減らすのが一番いい方法です。
物を減らし、シンプルに暮らすコツとメリットをお伝えします。
物の多い部屋の掃除は、想像以上にエネルギーを使う作業です。
そもそものモノの量を減らすだけでもキレイになります。
ミニマリストという最小限で暮らす人たちもいます。
“断捨離して人生が変わった“という話を聞いたことがあると思います。
物を減らすと、分かりやすいものとして、次のような効果が感じられます。
・部屋が片付いてキレイになった
・物が減って掃除しやすくなった
・勢いや思いつきで物を買わなくなったので、浪費が減った
・広い部屋を必要としなくなったので、引越し準備もラクで家賃の節約になった
これは、目に見える表面的な部分のメリットです。
もっと本質的な変化として、心の変化が起こります。
執着・嫉妬・罪悪感・漠然とした不安感や心配事や悩みなどのネガティブな感情も手放せるようになります。
物を減らすことは、”自分と向き合うこと“だからです。
あなた理想の生活は、どんな生活ですか?
あなたは、どんな自分になりたいですか?
物を減らすと無駄が減り余裕が出来て、今ある幸せに気づく
「部屋の乱れは心の乱れ」です。
物を減らすと、自分の家にお気に入りや大切にしたいものが残るので、家の中にしめる好きな物の割合が増えます。
物が減ることで、掃除などの家事もラクになります。
常に整理整頓され、ほこりの少ない空気の澄んだ空間を作ることが出来ます。
居心地のいい空間は、暮らしの質を上げてくれます。
取りづらい物の出し入れのために、”前の物をどかして奥から引っ張り出してくる”というイライラも無くなります。
備え付けの収納以外に、無駄に収納BOXを買って、だんだん部屋が狭くなるということもありません。
ストックしているものもある程度把握できるため、モノの管理がラクになります。
冷蔵庫から、賞味期限切れの食材が出てくるなんてこともありません。
物が少ないと、いいことだらけで快適に過ごせます。
ノンストレス生活が送れるんです。
仕事や恋愛にもいい影響が出ます。
節約になるので、お金にも余裕が出来ます。
時間や気持ちにも余裕が出て、脳もスッキリして余計なことを考えなくなるので集中力が増します。
物を減らす過程で、判断力・決断力・意思決定力がつくので、迷いが無くなります。
内面的にも男らしくなれるなど、プラスしかありません。
物を減らすと、感情と行動の両方がいい方向に改善される理由
物を減らす段階で、「必要」「不要」を見分ける取捨選択を繰り返します。
大事なモノを厳選する意思決定が上手くなり、モノの支配から解放されます。
不要な物を見直し、断捨離を習慣化することで実行力もつきます。
断捨離は「残す」「処分」の判断を繰り返す作業です。
今日は「本棚だけ」「食器だけ」と、1日10分でもゲーム感覚で達成感を頻繁に感じることで、自信もつきます。
後回し癖も無くなり、いつも部屋と心がスッキリした状態で過ごせます。
ズボンはプライベート用1本、仕事用3本などの必要個数を把握することで、買い物する時にも慎重に選ぶようになります。
判断を繰り返すことが自然と訓練になって、心の中も整理できるようになります。
悩みや心配事に対しても、「必要」「不要」の判断が出来るようになるため、頭もスッキリします。
今まで反応してしまっていた、無駄な感情や行動にエネルギーを使わなくなるため、疲れにくくもなります。
物を減らす時に大事なのは、今の自分のライフスタイルを考えることです。
物を減らすにも、何から減らしていったらいいかわかりませんよね?
断捨離を繰り返していると、自分のルールみたいなものが出来上がります。
僕の残すものの基準は次の通りです。
・今使っているもの
・すぐ使うもの
・役立つもの
・思い入れ・愛着のあるもの
・それに触れるだけで気持ちが豊かになるもの
借りることで十分なものや、他のものでまかなえるものは持たないようにしています。
物を減らすことは、執着を手放すこと
物を減らすことは、物との間にある感情を手放すことでもあります。
執着とは、人や物事にとらわれてそこから離れられない心の状態です。
悩みやネガティブな感情は、執着から生まれます。
僕の実感では、物を手放すことで、そのような負の感情も手放すことにも成功出来ます。
一番始めに取りかかりやすいのが、ずっと使っていないものです。
・1年以上使っていないもの
・1年以上着ていない服
これらは比較的処分しやすいです。
いきなり「処分するともったいないな~」と思うものに取りかかると、作業が進まないので、始めは取りかかりやすいところから手をつけるのがコツです。
物を減らす対象のカテゴリーは、家具・家電・衣類・日用品・書類などじゃないでしょうか。
家電の中に、思いつきや流行りで買った○○メーカーみたいなものはありませんか?
所有はコストです。
広い部屋や広い家は、当然家賃や維持するお金が高くつきます。
断捨離が習慣化してないと、スペースがあると「まだ大丈夫」とモノがどんどん増えてきます。
僕も昔、2DKで一人暮らししていた時は、1部屋がほぼ物置きになっていました。
【節約のポイント】
・固定費を減らす。一人暮らしなら家賃。
食費とか光熱費は毎月変動する。
それよりも毎月決まった金額を払わなければいけないものに注目する。
大きな金額の固定費を減らすことが出来れば効果も大きい。
2DK→1Rに引っ越して毎月15,000円の節約に成功した経験談。— ひでじー@内向型ブロガー (@egaoomisete5127) March 21, 2020
今必要なモノだけで暮らすと、生活コストを下げられます。
物が減ると、物をどけたりするストレスがないので、掃除に取りかかりやすくなります。
結果的に、汚れやほこりも溜まりにくく、ストレスフリーな生活に近づきます。
物を減らすことは、不安を減らすこと
物を増やすことは、生活に保険をかけることでもあります。
保険の特性に気づいているでしょうか?
保険は、”今まであったものがなくなることでしか、メリットを感じられない“ということです。
僕が自分の見栄のために買い物していた時は、いろんなものをそぎ落とした“ありのままの自分“に自信がありませんでした。
何か漠然とした不安や心のスキマを埋めるように、物を持ってたような気がします。
まとめ買いや、常にストックがないと不安な気持ちが、目に見える形の物質的なものにもあらわれます。
部屋の状態は「あなたそのもの」です。
「部屋」というのは「心」を具現化したものです。
名越 康文/精神科医
僕が前、不動産の飛び込み営業をしていた時、一軒一軒インターホンを押して回っていたんですね。
会社から支給されたタブレットには、土地持ちの情報も入っていました。
土地を持っていて、すでにアパートやマンションを持っているということは、お金持ちの部類ですよね。
お金持ちの方のお宅は、ほぼ間違いなくキレイに片付いた状態でした。
飛び込みなので、急に訪れたにも関わらずです。
反対に、ドラマなどのセットでも、貧乏人の家を演出する際は、物を増やすそうです。
物が少ないというのは、心も豊かな証なんですね。
物が少ない人は、「壊れたら買えば(修理すれば)いい」程度に考えています。
物が多い人は、壊れる前から「壊れたらどうしよう?」と考えているので、代わりのものを持っていないと不安が収まらないんだと思います。
物を減らす時の、危険なワードがあります。
「いつか○○したら」です。
・いつか痩せたら
・いつか子供が生まれたら
・いつかここから引っ越したら
その”いつか”がいつ来るのか、はっきりと答えられますか?
多くの人の”いつか”はほとんどの場合、永遠に来ません。
人からプレゼントやお土産をもらったら、「処分するのは悪いな…」という気持ちになると思います。
個人的には、もらった時点で所有権は僕にあるので、相手からの気持ちをしっかりと受け取れば、モノ自体をその後どうするかは僕の自由だと思っています。
写真にとって保存するというやり方もあります。
「悪いな…」という気持ちで「でも、減らさなきゃ!」と無理に処分してしまうと、罪悪感が残ります。
視覚的にはスッキリしても、心がスッキリしません。
だから、心にひっかかりがある場合は、無理に捨てない方がいいでしょう。
今はまだ、タイミングが違うんだと思います。
物を減らすと、自分にとって大事なものがわかる
物をいっぱい所有することで、本当の自分を覆い隠している言えます。
僕たちは、いい家・いい車・いい大学・いい仕事につけば自分が何か優れた人間になったような気がします。
僕たちの目に飛び込んでくる企業広告や各種キャンペーン。
広告は、人間心理を巧みに刺激するように作られているので、なんとなく看板やCMを見ているだけでも、物欲が刺激されます。
無意識的に、流されて生きるようになってしまいます。
あなたもお気づきだと思いますが、所有している物の数と幸せはイコールではありません。
物を減らすことは、本当の自分を見つけるきっかけにもなります。
物を減らして、無駄なものを排除することで、自己投資や所有物一個一個にお金が回せるようになります。
無駄なことにとらわれなくなり、自分の時間が増えます。
僕は、その時間を旅行や読書にあてています。
読書で他の人の価値観に触れたり、旅行して気分をリフレッシュしたり体験を増やすことは、間違いなく人生にプラスです。
物を減らした先には、仕事や恋愛までうまくいってしまう未来も待っています。
僕が知っている人の中だけで考えても、モノが多い部屋に住んでいる人は、思考が複雑で悩みや不安が多い傾向にあります。
反対に、思考がシンプルでポジティブな人は、適度に片づけられた部屋に住んでいいる人が多いです。
物を減らすとわかります!自分の好きなものだけに囲まれる居心地の良さ
物を減らすことは、同時に”何を残すか“を考えることでもあります。
理由もなく部屋に置かれているものや、散らかっていることが”気持ち悪い“と感じるようにもなります。
モノを捨てる時に、捨てる理由を考えることでリバウンドしづらくなります。
・「衝動で買ったけど、自分は黄色の服は着ないんだな。」
・「オシャレ感が出ると思って、ベッドを置いていたけど邪魔だな」
捨てる理由を繰り返し分析することで、頭の隅っこに記憶として残っているので、同じものを買わなくなります。
一気にやってしまうのが理想だと思われがちですが、ダイエットと同じで、一気にやるとリバウンドの恐れがあります。
“一度に一か所だけ”、”15分だけ”と着実に実践し、何回にも分けて達成感を得た方が、物を減らす習慣が身につきやすいんです。
達成感を得て”減らすこと”に気持ちよさを感じることで、片づけに対するやる気も加速します。
・掃除しやすい
・ほこりや汚れがたまりにくい
・快眠できる
・モノを管理しやすい
物が少ないシンプルライフの心地よさを一度体感すると、物が多かった時と比べて圧倒的に幸せを感じやすくなります。
物が多かった時には1つ1つのことに鈍感になっていた感覚が、敏感になるからです。
僕は、物が多かった時には気づかなかった、当たり前にある小さな幸せに気づけるようになったと思います。
変わらない毎日の中の小さな変化にも前より敏感になりました。
自分を覆い隠しているものを削った先にあるのが、個性なんじゃないかなと思います。
・「いい車を手に入れよう」
・「いい家に住もう」
周りに流され、周りと同じような価値観で、こう思っていた時には”自分がやりたいこと“も分からず迷走していました。
悩みや心配事もムダに多く、うつっぽくもなっていました。
部屋をスッキリさせたことで、多くの恩恵を受けてきました。
僕が物を減らす時、参考にした書籍