物欲を抑える方法を教えて下さい。
物欲という欲求を無くすには、どうすればいいですか?
☑物欲が強く、目にとまったものがすぐ欲しくなる
☑収入が少ないのに、欲しいものが沢山あるので、なかなか貯金できない
こういう悩みを持った人は多いと思います。
金融広告中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」で、30代単身者に限定した場合、貯金ゼロは39.7%にもなります。
世の中には、物欲を刺激する仕組みがたくさんあります。
街を歩けば、看板があります。
電車に乗ったら吊り下げ広告が目に入ります。
テレビを見れば、CMやグルメ番組、豪邸訪問など。
僕たちは、普通に生活しているだけでたくさんの広告にさらされ、常に物欲をつつかれている状態で暮らしています。
だから、あなたが”物欲が抑えられない”と思うのも無理はありません。
CMを作ったり、広告を作る側の人間は、物を売るプロです。
人が”欲しい”と思うようにイメージのいいモデルを起用したり、巧みな言葉を使ってきます。
当記事では、そんな物欲刺激社会に生きながら、物欲を抑える具体的な秘訣を9つ紹介します。
物欲を抑えるなら、物欲を刺激するものから離れる
結論としては、「物欲を刺激するものから離れること」が一番の解決法です。
物欲を抑えるというよりは、物欲をコントロールするといった方が正しいかもしれません。
生まれた物欲を抑えようとするのではなく、”物欲が生まれない仕組み“を取り入れた方がはるかに簡単です。
僕も以前は、物欲の塊でキャッシングやリボ払いの常習者でした。
積もり積もった借金が150万を超えたこともありました。
さすがにヤバいと思い節約して、借金を完済しました。
その過程で、「物欲」は敵でしかありませんでした。
ここからは、そんな僕の経験と実践をふまえて、物欲を抑える具体的な秘訣を9つ紹介します。
テレビを見ないor捨てる
テレビは広告マシーンです。
こんなことを言うと「頭おかしいのか?」と言われるかもしれません。
テレビ番組は、僕たちの物欲を、絶え間なく刺激してきます。
あなたが意志の強い人だとしても、一度出てきた物欲を抑えるのは簡単ではありません。
グルメ番組を見ては、「あ~。あれ食べたいな。」
旅行番組を見ては、「あんな所に行ってみたい。」
芸能人の豪邸や所有物を見て、「俺もあんな暮らしがしたい。」
こういう思いがフツフツと湧いて出てきます。
憧れること自体は、仕事を頑張る原動力にもなるので悪いことではありません。
でも、欲だけを追うと、身の丈に合わない生活になってしまいます。
最悪、過去の僕みたいに、借金を抱えてしまってしまうと生活はメチャクチャになっていきます。
僕は、夢をかなえるゾウを読んだことをきっかけに、テレビを捨てました。
自然と、物欲を刺激する情報が減るので、物欲も生まれにくくなりました。
断捨離する
物を減らすことに比例して、物欲も減っていきます。
反対に、物が増えると、物欲も高まります。
例えば、
☑赤・黄色・茶色などいろんな服をいっぱい持っていると、それに合う色の服が欲しくなります。
☑テレビを持っていると、録画したくなり、時間と共に内臓のハードディスクだけでは、容量が足りなくなり、外付けのハードディスクが欲しくなります。
☑車のマフラーを変えると、エアロや足回りも変えたくなります。
人間の欲求には、限りがありません。
有名なパーキンソンの法則の1つに、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」というのがあります。
僕たちは、支出に注意を払わないと、給料日前にはカツカツになってしまうんです。
断捨離をして、自分にとってのモノの必要数を知ることで、「無くても困らない」ことが実感出来れば、物欲は減っていきます。
「欲しい」と「必要」を分けて考える
モノを買う時、「欲しい」だけで買っていませんか?
僕は昔は、雑貨屋さん(ヴィレッジヴァンガードなど)が大好きでしたが、今は年に1回も行きません。家には、”オシャレに見えそう”な飾っておくだけのものが沢山ありました。
気をつけるべきは、便利グッズやアイデア雑貨など。
「あったら便利だけど、無くても平気」
消臭剤や洗剤など部屋用、トイレ用、台所用など、細かい用途が分かれているものでも、大まかな中身は同じだったりします。
はさみも寝室用とリビング用に2つもいりません。
どちらかよく使う部屋に1個でいいですよね。
便利なもののほとんどは、無くてもなんとかなります。
「欲しい」と「必要」は違います。
買い物する時に、生活のために本当に「必要なモノ」と「欲しいもの」とを区別していますか?
オシャレのためや見栄のためだけの車や服ってホントに必要でしょうか?
人と比べない
以前の僕の欲しいものの大半は、見栄のための買い物でした。
☑友達夫婦がヴェルファイヤに乗っているから、うちも
☑同僚は、ハイブランドのスーツを着ているから俺も
☑周りの仕事が出来る人は、Macbookを使っているから欲しい
今の僕は1500ccの車に乗っていて(手放し検討中)、こうやってブログを書いているパソコンも東芝のdynabook です。
ブランド物も高級車も「あの人には必要かもしれないけど、自分には必要ない」という考えで生きています。
世の中上には上がいるし、誰かと比べても劣等感を感じる事の方が多いんです。
自分にとってベストな選択は、自分にしかわからない。
自分が今欲しいと思っているものは、ホントに心の底から欲しいものか、誰かに見せるために手に入れようとしているものか、よく考えたいものです。
人と比べていいことは、ひとつもありません。
「隣の芝生は青く見えるもの」と心得る
どうしても、隣の芝生は青く見えるものです。
「今の仕事が天職だ」と思っている人以外は、バリバリ働く不動産営業の男性がカッコよく見えるかもしれません。
ビシッとスーツを着こなし、自分で段取りを決め、仕事を進められる仕事をしている人がカッコよく見えるかもしれません。
今自分がやっていること、着ている服、住んでいる家より、人の方が良く見えてしまうのは、ごく自然なことだと考えて下さい。
心理学では、他人のものが良く見えるのは、「それがあれば自分の価値が高められる」と感じるからだそうです。
そう考えると、「持っているもので自分の価値が左右される」と考えているうちは、物欲は抑えられないかもしれません。
目に見えるものではなく、
☑人に優しく出来る自分
☑読書で日々成長している自分
☑自炊をして、将来の自分を喜ばすために節約している自分
など、目に見えないものに価値を置けると、所有物で自分の価値を高める必要がなくなるので、物欲が激減します。
家計簿をつけ、予算を決める
浪費を抑えるのに、有効な手段は”記録すること“です。
いわゆる家計簿です。
まずは、家賃・水道光熱費・携帯代などの固定費と、毎月変動する食費や毎日の出費を把握します。
簡単でいいので、最低1ヶ月は書いてみて下さい。
家計簿をつけ始めて3ヶ月終える前に、毎月自分が何にどれくらい使っているのかが分かってきます。
出費を把握できると、自分が買って良かったと思えるものの中に、ムダだと思えるものが出てきます。
出費の中でも、「自分で自由に使っていい予算」を決め、その範囲内で楽しむのも楽しいですよ。
今月使わなかった分を貯めて、欲しいものを買ってもいいですし、使い道はあなた次第です。
クレジットカードを持ち歩かないのも、一つの手です。
知っての通り、クレジットカードは魔法のカードではありません。
カード会社に先に支払ってもらって、自分は支払いを先送りしているだけです。
給料日前にはいつもカツカツなら、クレジットカードを持ち歩かない。
どうしても使ってしまうなら、思い切ってはさみでちょん切る(笑)
使えなければ、諦めがつくでしょう。
リセールバリューを考える
リセールバリューという言葉をご存じですか?
「買ったものが、売る時にいくらで売れるか?」ということです。
例えば、2,000万するフェラーリは2~3年たっても、1,900万で売れるらしいです。
ほとんどの国産車は1年たつごとに20%ずつくらい値落ちするみたいです。
単純計算ですが、300万の新車のプリウスは5年後、983,040円になってしまう計算です。
価格と価値は別です。
だから、一概に10万円だから高いとは言えません。
僕は30,000円で買った靴を5年以上履いているので、6,000円の靴を1年で買い替えるのと同じことです。
新しいものは、買った瞬間中古です。
中古の価格を知りたければ、メルカリを見てみるといいです。
僕は2,200円でプリズナートレーニングという本を買いました。
この本は、Amazonで中古で安く売られていませんでしたし、メルカリで2000円弱で売られていました。
面白くなければ、メルカリで売れば200円で読んだのと一緒です。
常に、買う前に「売った時」を考えてモノを買うという、面倒な作業を入れるだけで、物欲も抑えられます。
ミニマリスト思考を身につける
最低限のモノで生きるミニマリストになる必要はありませんが、ミニマリスト思考は役立ちます。
☑買う前に、比較して厳選する
☑今あるモノは、大好きなモノを残す
☑モノを増やしたくない
☑モノが少ない方が快適・心地いい
このようなことに気づくと、「欲しいかどうか」より「必要かどうか」が判断基準になります。
「見るだけ」をやめる
次のようなクセはありませんか?
☑気づいたら楽天市場、Amazonなどのネットショップを1時間くらいサーフィンしていた
☑会社帰りに、フラッと立ち寄ってウインドウショッピングしてしまう
☑休日に、目的もなく、街をブラブラしてしまう
僕が衝動買いをして、あとで後悔してしまったパターンです。
これらに効く一番いい対策は、近寄らないことです。
☑ネットショップのアプリは消す
☑駅前や商業施設には、意味も無く近づかない
物欲が多いと衝動買いしてしまうこともしばしば。
アプリは消すのが一番有効ですが、
「消すのは、ちょっと…」
と思ってしまうなら、とりあえずAmazonなら”欲しいものリスト”に、楽天市場なら”お気に入り”に入れてしまってください。
「欲しい」と思ったら、2週間待つ。
2週間待っても、欲しかったら買っても後悔はないと思います。
物欲を抑える9つの秘訣【まとめ】
この記事のおさらいです。
・テレビを見ないor捨てる
→テレビは広告マシーン
・断捨離する
→1年以上着ていない服など不用品は捨てる。用途が同じものをまとめる
・「欲しい」と「必要」を分けて考える
→便利なモノのほとんどは、無くても困らない
・人と比べない
→人には人のベストがあり、それが必ずしも自分のベストではない
・「隣の芝生は青く見えるもの」と心得る
→持っているモノの値段や多さで人間の価値は決まらない
・家計簿をつけ、予算を決める
→まずは1ヶ月、簡単な家計簿をつけ、支出を把握する
・リセールバリューを考える
→新品は買った瞬間から中古
・ミニマリスト思考を身につける
→今持っているモノの中で「大好き!」と言えるものがいくつありますか?
・「見るだけ」をやめる
→ネットショップ、実店舗をフラフラしない。アプリは消すのが一番有効。
物を買うということは、それを買うために費やした時間を使って買っているということです。
あなたの仕事を時給に換算した時、いくらになりますか?
時給換算1500円なら10,000円のモノを買うのに、6.7時間働く分に相当します。
その時間分の価値があるかどうか、買い物前に考えるクセをつけたいですね。
物欲を抑える前に、『物欲を刺激するものを遠ざける』ことを真っ先に考えてみるといいです。
生まれてきた物欲を抑えるより、そもそも物欲を生まれさせない仕組みを持つことの方が、ずっと簡単です。
取り組めそうなモノを試してみて、ぜひ感想を聞かせて下さい。